高田馬場の組み込み屋さん-電子工作、回路設計、ファーム TIPS

このブログは令和デバイス株式会社の菅原が、電気電子、電子工作、組み込みソフトウェアなどで、自分が苦労したところや面白い気づきなどを記事にしていきます。電子工作やマイコンに親しむ人が少しでも増えたらという思いでつづります。

組込開発、電子回路設計製作、試作開発など令和デバイス(株)で承ります。
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なんだ、PCのファンを停止しようと思っても止まらない
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    JUGEMテーマ:電子工作

     

    ちょっと前に PCファンに勘合するピンヘッダの話をした。

    http://blog.suga41.com/?eid=441

     

    で、PCファンのPWM端子は HI または Openだと 動作する。

    PWMで制御するときは デューティを可変すればよい。

    ところが ファンを止めようと Duty 0%にしてもファンは回り続ける。

    試しに端子を見ても Loになりっぱなしだ。

     

    PWM duty0% 最低回転数の時のファンの状態

     

     

    PWM duty100% 最低回転数の時のファンの状態

     

     

     

    これはファンがおかしいと思っていろいろ確認したがどうも PCファンというのはそういう仕様になっているようだ。

    ずっとLo、すなわち最低の指定にしても 15%の回転数で回るらしい。

     

    前回購入したPCファンは止まったので、全部止まると思ったが、止まったPCファンだけ不良品の様だ。

     

    PCならともかく、自作の装置でファンを制御する場合、最低は 0回転にしたいものだ。PWMで0にできないので、どうしても回転を止めたければ 電源を切断するような回路にしないといけない。 電源のON/OFFで制御すればいいのだけど、

    電源の入り切り、ファンのPWM と二系統の制御にしないといけないのはちょっと残念に思う。

    ちゃんと制御するならばちゃんとした工業用のファンを付けないといけないということになる。

    | 令和デバイス-菅原 | 電子工作 | 19:14 | comments(0) | - |
    日本ボンコート ファインクリーナーの使い方
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      JUGEMテーマ:電子工作

       

      最近のはんだ付けグッズの自分的なヒットは 日本ボンコートのファインクリーナー

      http://bonkote.co.jp/product/peripherals/fine_cleaner.html

       

      日本ボンコートのファインクリーナーだ。

      一目見てこれだと思って購入。

      本来は 内側についている針金部にコテ先をこすりつけて、こて先をクリーニングするのだろう。

      しかし、私はこの動画でしているように ハンダこてを打ち付けて、余計なハンダを飛ばす方法を採っている。

       

       

       

       

       

      これだとこて先の温度が下がらない、こてが スポンジとかワイヤーとかの擦りがないので、いたみも最低限になるのではないかと思う。

      いままでは いらない段ボールなどで小箱を自作したりしていたが、やっているうちに 段ボールがヘタレてしまうし、見た目もビンボ臭い。こういう専用のツールがあるのはいいことだ。(メーカーが想定しているつかい方とは違うと思うが)

       

       

      ファインクリーナー裏側

       

      小さいほう B-250を購入したが、ハンダをこすりつける方法だと軽くてすりすりしていると動いてしまってまことに使いにくい。底にはマグネットがあるので、鉄板の上に配置するなどしたほうが良いだろう。

      「打ち付け方式」ではそういうことはない。

       

       

       

       

      | 令和デバイス-菅原 | 電子工作 | 16:44 | comments(0) | - |
      スイッチサイエンス のリフロートースターコントローラーキット のチューニング
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        スイッチサイエンス のリフロートースターコントローラーキット をつかったリフローオーブン を知人から譲り受けた。

        https://www.switch-science.com/catalog/1690/

         

        気軽にリフローができるので便利なのだが、どうも動作がおかしい。

        一度リフローするとプリント基板のシルクが明らかに変色してしまうのだ。といっても部品が焦げるわけでもないし、壊れるわけではない。

         

        気になったので確認してみた。

         

        温度測定中

         

        まずは、温度測定。自作の一秒に一度 シリアル出力するK熱電対で装置の中の温度を測定してみた。

         

        その結果、やたらと時間が長い。

        これはおかしい。知人に確認したが、買った時のままでプログラムは変更していないとのこと。

        プログラムを変更するためシリアル変換基板を取り付けた。

        これは DSRが出ている特殊なもので、ピン数は同じだが TTL-232R-3V3は使えない。

        Arduino書き込み用だから、そうなのだが、FTDI USBシリアル変換アダプター(5V/3.3V切り替え機能付き) でないといけない。これもスイッチサイエンスで購入できる。 3.3V に設定する。

        取り外すとどこかに無くしてしまいそうなのでそのまま接続することとした。

        シリアル変換アダプター

         

        スイッチサイエンスで紹介されているArduinoのソースファイルをゲット。これで動かしてみたが、動作は変らないようだ。

         

        動作がおかしい一番の原因は動作が1/2になっているようだ。ソース中では9600bpsと設定しているのにCOMポートの出力では4800bpsにしないと正しく表示されない。

         

        この基板のもとになったarduinoはクロック周波数 16MHzなのにこの基板は 8Mhzということらしい。(知人情報)

         

        さらに 制御周期(= delayWait )が 100mSec になっているが、制御で LCDの制御とか計算等の時間がばかにならないようで delayWaitよりも数十ミリ秒長い

         

        まとめ

         ・マイコンの動作が1/2の速度になっている。

         ・制御周期が 設定よりも長い

        さらに、オーブンの庫内が広いからということもあるが、温度上昇が緩やか。

         

        このようなわけで、プログラム中の設定より 倍以上の時間をかけてリフローしている。

        これでは基板のシルクが変色してもおかしくはないだろう。

         

        まずは 

        プログラム変更

        ・クロックに由来するパラメータを変更

         

         Serial.begin(9600);  →  Serial.begin(19200);  

         19200 に設定すると 9600bpsで通信できる。

         

        tone も変更した。 

         tone(TonePin,9000,800);  // StartSound
         これで 4500Hzでなるはずだ。

        もともと ブザーはついていなかったが、終わったときにオーブンの蓋を開けたいので、ブザー端子に圧電ブザーを接続した。

        最初は電子機器と思えない低音で鳴っていた。しかも音が小さかった。 これでそこそこ聞こえる音量を確保できた。

         

        制御時間に関するパラメータの変更

         #define delayWait 250
         #define oneSec (500 / delayWait)

        これで 500mSecに一度温調して、一秒も正確に出すことができるようになった。

         

        loop()関数内

           delay(delayWait-21)

          制御のための時間を調整し-21することで、delayWait の狙っている値になるようになった。 (二倍だけど)

         

        ・温度ロギング出力

        一秒に一度温度を出力することにした。これで温度カーブ

         

        ・レシピの変更

        リフローオーブンが表示している温度と、自作のK熱電対温度計とで、温度の違いがかなりあるようだったので、自作温度計を信用することとした。

         

        また、レシピも 温度のオーバーシュート等を考慮して調整した。


        リフローグラフ

        急激に温度が下がっているところは蓋を開けた後です。

         

         

         

        JUGEMテーマ:電子工作

         

         

         

        | 令和デバイス-菅原 | 電子工作 | 15:37 | comments(0) | - |
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